命が危険に!?難読キラキラネームの問題点
いまでは珍しくもなくなったキラキラネーム。
さまざまなデメリットも明らかになっていますが、その最たるものは命の危険。
あまりに読みにくい漢字づかいだと、命の危険が迫った時に医療の現場で不利となることがあるのです。
難読キラキラネームが医療現場で問題に
キラキラネームが増えたことにより、戸籍に読み仮名をつける法改正が進行中です。
それだけ、漢字の字面だけからは読み方がすぐわからない「難読ネーム」が増えている現実があるんですね。
中には「面白がってつけているのではないか?」とクイズのように難しいお名前も見られます。
そんな難読キラキラネーム、医療の現場ではかなり深刻な問題になっているのだそうです。
医療現場での本人確認で名前が重要
日本の医療は、かなりシステム化されています。
医療を受けるときは、まず保険証の確認と登録が必須。
そして多くはシステムでカルテを作成します。
ただ、医療の現場では、本人の確認は基本的に「名前(なまえ)」です。
医師・看護師・医療事務と複数の人の間で受け渡される重要な情報が名前なのです。
初診時に保護者の方が付き添える平常時であれば、漢字が読みづらくてもそれほど問題はありません。
問診票記入や難読漢字の説明を保護者ができるからです。
救急搬送時などに手間取る可能性
問題は、救急医療、つまり緊急事態の時です。
お子様単独で大けがや急病となった場合、難読キラキラネームだと本名の確認、保護者への連絡、そしてもろもろの登録に手間取ることがあるのです。
手間がかかるだけなら、事務の問題というだけですが、問題は、災害時や大事故に遭遇したなどの、一度に多くの患者が出て錯綜している状態の時です。
同姓が多い場合などでは、名前の読み方がわからないと保護者が特定できないケースも考えられます。
手術が必要でも、保護者の同意を得られずに、始められないことだってありえるかもしれません。
お子様が緊急事態で困らないお名前を
「緊急事態なんて、そんなことめったにないから大丈夫」
と笑われる方もいらっしゃるかもしれません。
とんでもありません。
日本は先進国の中でも災害大国です。
10年に一度は大きな被害が出る大地震が起き、毎年のように大水害が発生しています。
そして、日本のどこかで1分に一度の高頻度で交通事故も起きています。
いつ誰が緊急事態になってもおかしくないのです。
可愛いお子さんが、生きるか死ぬかの間際で、スムーズに医療を受けられるよう、キラキラネームだとしてもせめて、常識的に読めるお名前をつけるのが、真の親の愛情ではないでしょうか。