赤ちゃんの名づけは一生に一度のプレゼント!だからこそ、迷い悩む大切な贈り物
赤ちゃんの誕生は、人生の中でも大きなイベントの一つ。その中でも、赤ちゃんにぴったりの名前を選ぶ「名付け」は、多くのご家族にとって悩みどころです。
基本的に子どもへの命名は、その子の人生で1度きり。
苗字とのバランスや、運気が上がる名前、夫婦のフィーリング、名前に対するイメージなどなど、ただでさえ考えることはたくさんあるのに、両家のご両親や下手をすると一族のご意向がそこに加わって、一筋縄ではいかないこともあるのではないでしょうか。
平安の昔には、本当の名前は大切な人以外には明かさないというくらい、名前というものは重視されていたのですから、赤ちゃんの名づけを考えるなら、できるだけ早いほうがいいでしょう。
生まれて長いあいだ呼ばれ続ける「大切な名前」だからこそ、赤ちゃんの名づけはじっくりと考えたいですね。
本当にそれでいい?姓名判断は気にしない?!
ほとんどのかたは、姓名判断をもとに名づけをされることが多いのですが、中にはお声をかけるのに一瞬とまどうような名まえの読み方、漢字を使うかたもいらっしゃいます。
姓名判断を気にせず、そのときのフィーリングで名づけることもあるのでしょう。
上のお子さんのたっての希望で名づけが決まったという例もあると聞いていますから、さまざまな理由があるとは思いますが、せっかくの名づけですから、運気が悪くなるような名前は避けたいところです。
では、読みが決まっている場合、漢字が決まっている場合、名前がすでに決まっている場合、姓名判断は役に立たないのでしょうか。
名づけというものは、広く深い海の中から、たった一粒の真珠を見つけ出すようなものです。まったくの手がかりがない状態で探すよりも、ある程度の手がかりがあるほうが探しやすく、候補も絞り込みやすいのです。
漢字の読み、画数、文字、ひらがなカタカナなど、さまざまな項目で絞り込めるのは、名づけの一歩としてはとても便利といえるでしょう。
まずは、無料の姓名判断サイトで手軽にチェック
さて、赤ちゃんの名づけと言えば、昔は姓名判断を専門にした人に付けてもらったり、信仰しているお寺や神社にお尋ねに行く、一族の名付け親につけてもらうなど、ある程度の手順を踏んで厳かに命名されていたようです。
現代とは違って、お子さんのご両親の一存で決められることは少なかったかもしれません。ですが、現代はいつでもどこでも手軽にネットで名づけのヒントを探すことができます。もちろん、昔も今も良し悪しはありますが、難しい辞書を使って考えたり、仰々しい作法に従って命名してもらう前に、手軽にネットで情報を手にすることができるのですから、まずは使ってみるのも一つの方法です。
ネットの情報にも、もちろん有料、無料とありますが、今は無料のサイトでも充実しているサイトがあります。一度にたくさんの名づけ候補を見ることができるのも、無料の姓名判断サイトの利点と言えるでしょう。
赤ちゃんの名づけ人気ランキングは参考にする?
ところで、姓名判断サイトや名づけに関するサイトを見ていると、必ずと言っていいほど目にするのが「赤ちゃんの名づけ人気ランキング」かもしれません。
毎年、ニュースにもなるので一度は見たことがあるのではないでしょうか。
1位から10位の赤ちゃんの名前を見ていると、基本的には順位の変動はあるものの、この10年ぐらいはとびぬけて新しい名前が出てきている様子はありません。
ただ、平成から令和にかけての変化ほどではありませんが、やはり昭和から平成にかけての変化が大きいようです。
特に、女の子の赤ちゃんの名前は1つ、顕著に変化したことがあります。これについては、あとでお話しましょう。
さて、名づけ人気ランキングは参考にするかどうかですが、参考にする方は多いようです。ただ、お子さんが集団生活をするようになるとわかりますが、同じ名前のお子さんがとにかく多いことに驚きます。
もちろん、苗字が違うことで姓名としてはまったく異なるものなのですが、お子さんが仲良くなるにつれ、名前で呼び合うようになると、同じ名前の子で混乱することもあるようです。
また、名前の響きがいいというだけでランキングの上位の名前をつけても、姓名としてトータルでみるとあまり良いとは言えない名前である可能性もあります。
あくまでも、人気ランキングは参考程度に考えるとよいでしょう。
キラキラネームとしわしわネームは避けたい?
お子さんのご両親の強い思い、そしてご実家の考えなどで、いわゆる「キラキラネーム」や「しわしわネーム」が候補に挙がることがあるでしょう。
そもそも、キラキラネームやしわしわネームと呼ばれることに抵抗があるという人もいるかもしれませんが、あまりにも奇抜な名前や古めかしい名前は、お子さんが思春期に入るころになると、「どうしてこんな名前にしたの?」と言ってくることがあるようです。
名前というものは、その人そのものを表すことでもありますし、長く呼ばれるものです。いくらご両親やご実家の考えがあったとしても、それがお子さんに伝わらないのは悲しいことです。
たとえ、キラキラネームであったとしても、しわしわネームであったとしても、「なぜ、その名前にしたのか」という理由をしっかり考えておくことで、名づけに関わった人の想いはお子さんに伝わるのではないでしょうか。
むやみに避けるのではなく、誰もが納得できる理由さえあれば、贈り物に良い悪いはないのです。
ちなみに、しわしわネームと言っていいものかは疑問が残りますが、昭和の終わりまではよく使用されていた女の子の名前としては、「●子」という名前があります。
今となっては、名づけたお子さんに「こんな名前の子いないよ!」と反発されてしまうそうですが……。
名づけは難しいと思わされるエピソードですね。
読みだけでなく、漢字の意味も大事
名前は声に出して呼ぶことが多いものですから、音の響きを大切に考えることもあるでしょう。濁点をつけて濁らせるか、清音とするか判断に迷うかもしれません。例えば、「しょう」と「じょう」ではイメージがずいぶん変わります。口に出してみると思った以上に印象が違うと感じるはずです。
ただ、それ以上に大切なのは漢字が意味するところです。
例えば「しょう」という名前にしたいと考えたとき、候補として考えられるのは、ひらがな、カタカナ、漢字で「しょう」を表すことでしょう。
ここで漢字を選んだ場合、「しょう」と呼ぶ漢字は辞書をざっと見ただけで、1文字でも120文字ぐらいあります。その中には人名として使える常用漢字と人名用漢字以外のものも含まれますから、もうすこし少ないでしょうか。
ただ、代表的な文字を挙げても「翔、章、祥、将、照、尚、正、昌……」と、名前として候補に挙がりそうな漢字が並びます。
どれも名前としては使われる可能性のある漢字ですが、その漢字の成り立ちや意味まで考えてみると、中にはふさわしくない意味を持つものもあるでしょう。
漢字が意味するところは、必ずしも1つとは限りませんし、逆にただ1つの意味しか一般的には知られていないため、「なぜその漢字を付けたの?」と驚かれてしまうこともあるかもしれません。
その場合は、しっかりと意味まで考えて付けたことを説明することで、名づけに自信を持つことできるでしょう。
「最強」の名前ってあるの?
お子さんの名づけを考えていると、ご実家やご親戚から「姓名判断師の方に付けていただいたから」とか「画数がとても良い名前だから」と候補を持ってこられることがあるかもしれません。
お子さんのことを思って候補を選んだのですから、無下にお断りするわけにもいかず、対応に苦慮されるかもしれません。
中には「これが大吉!最強の名前だから」と強引に候補を推してくる人もいるでしょう。
そんな「最強の名前」といわれても……というのが正直な本音でしょう。
そもそも、最強の名前というものは、あり得るのでしょうか。
もちろん、画数や音から吉凶を考えるものが姓名判断ですから、考え方としては間違ってはいないでしょう。
ただ、オールマイティな名前というものはありませんし、全方位に対して大吉、最強という名づけは難しいものです。
そもそも、人の生き方は名前だけに左右されるものではありません。その人を形作る一つの要素ではありますが、名前だけがすべてではないのです。
ですから、もし「この名前、とてもいい名前だから!」と候補を持ってこられたら、角が立たないよう、丁寧にお礼を伝えて「参考にさせていただきますね」と笑顔でお返ししておきましょう。
「家族」で考える名づけ
かわいい赤ちゃんの名づけとなれば、ご両親だけでなく両家のご実家、なんなら一族の皆さんまで候補を挙げてくるという可能性はこれまでに何度もお伝えしました。
実際、そこで揉めてしまって後々まで遺恨を残してしまったという話を聞いたりもします。
ここで、ご両親には「まずは、年長者の話は聞いてみること」、そしてご実家の皆さんには「あくまでもサポートに徹してみること」をお勧めします。
赤ちゃんの名づけの主役は、あくまでも赤ちゃんです。赤ちゃんが一生使い続ける名前に、遺恨が残るようなことがあっては名づけが台無しです。
誰かがひとり喜ぶような名づけとなるよりは、ご家族全員が納得できるような名づけとなるように努力すべきことなのです。
何よりも願うのは赤ちゃんの健やかな成長です。そのための名づけです。
誰よりも幸せになってほしい、素晴らしい人生を歩んでほしいという気持ちは、ご家族の誰しもが思うところのはずです。
もし、赤ちゃんの名づけで揉めてしまいそうになったら、本当に大切なことは何かということを各自が問いかけてみるといいでしょう。
まとめ
はじめにお伝えしたように、赤ちゃんの名づけは、ご家族から赤ちゃんへの最初の贈り物です。
基本的には人生で一度しか贈ることができない、大切な大切なプレゼントですから、考える時間はいくらあっても足りないでしょう。
そんなときは、まず周囲と相談する、辞書や名づけの本も参考にする、無料の姓名判断サイトで名前の候補をたくさん入手するなど、さまざまな方法を便利につかうことで、赤ちゃんにぴったりのたった1つの名前が見えてくるはずです。
何度も何度も声に出して呼ぶことになる、愛しいわが子の名前。
成長したお子さんに、自信を持って名前の由来を話せるように、たっぷり時間と愛情をかけて名づけを考えてください。